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研究の概要


 今回の研究にあたって、「財団法人 山崎自然科学教育振興会」より10万円の助成を頂きました。厚く感謝申し上げます。


1.研究の概要

  さて、今回の研究は、今流行の(?)透明骨格標本を使って、ニワトリ胚の観察をしようというものです。
ニワトリ胚はまだ骨化が進んでいません。このような試料の場合、軟骨が乾燥の過程で収縮・変形してしまいます。関節もばらばらになりやすいので、普通の骨格標本にするのはかなり難しいんです。
 そこで、透明骨格標本という、「軟骨を青、硬骨を赤に染色し、筋肉を透明化した標本」を作製して観察しようと思いました。


2.研究の動機と目的

 話は少し変わりますが、皆さんは、非鳥類型恐竜から鳥類への進化において、最大のパラドックスとなっている問題をご存知でしょうか?


 指の骨に関する事です。現在、化石証拠から非鳥類型恐竜や始祖鳥等の原生鳥類の前肢の指は人間の1・2・3指(親指・人差し指・中指)に相当すると言われています。
しかし、発生の様子の観察から、現生鳥類の前肢は2・3・4指と相当である、とも言われているのです。
ちなみに高校の生物の資料集でも、「進化」の項では鳥類の指を1・2・3指と、「発生」の項では2・3・4指と表記しています。


 そこで、ニワトリの手指の発生を直接観察したいと思ったので、ニワトリ胚を使った研究をすることに決めました。(なお、すでに今回の研究と似た論文も出ています。)


3.追記

東北大学により、2011年2月7日に歴史的な発表がなされました。
発生学の観点からも、現生鳥類の指は1・2・3指であるということが証明されたのです。
詳しくは、いきものの記録の記事をご覧ください。


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