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予備実験結果報告


このコーナーの一部には透明骨格標本の写真が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

なお、手元に来たときに既に死んでいた生物のみを標本にしています。



いきものの記録でも紹介していますし、簡便に報告したいと思います。
あくまで予備実験ですしね。

注:前章、「透明骨格標本について」で紹介した通りに作製していない工程もあります。
価格との兼ね合いでトリプシンは本実験でしか使用できませんし、エタノールやグリセリンも無計画に使うと意外とあっというまに底をついてしまいますから(汗)。



KOHでの透明化(と、絶対的な技術不足。泣)の不完全さや、軟骨染色が全然できてない等の問題点がありますが、まあ本実験への過渡期のものですし、
このあたりでまとめておきたいと思います・・・。


1.カタクチイワシ(1)

透明骨格標本・カタクチイワシ頭部

初めて間もない透明骨格標本製作ですが、中でも最初期に製作しました。
いきものの記録で紹介した通り、パパイン、KOH、入れ歯洗浄剤でそれぞれ透明化を試みたうちの、KOHを用いたものです。
この頃は恒温器を使って透明化していたのですが、若干透明化したものの身がぐずぐずに崩れてしまいました。

という訳で、頭と脊椎・肋骨の一部しか残っていません。
なお、パパイン、入れ歯洗浄剤を用いたものは完全に失敗しました。


2.メダカ

透明骨格標本・メダカ

一応の成功をみたはじめての標本です・・・。
KOHを用いて透明化しました。

2匹作製したうち、1匹は作製途中に鱗と皮が勝手に剥げていき、脊椎等はかなり明瞭に観察できます。
もう1匹は、鱗が僅かに染色されているため(?)に、全体的に紫っぽく、若干骨の観察がしにくいです。


鱗と皮を取り去れば観察しやすくなると思いますが、特段研究に使うわけでもないので、そのままにしてあります(綺麗ですし)。


3.ヤモリ

透明骨格標本・ヤモリ

数匹製作しました(今なお作業中のもの有り)。
そのうちの1匹はかなりうまく透明化が進み、骨格が明瞭に観察できます。
ただし、軟骨染色はあまりうまくいっていないと思われます・・・。


透明化はやはりKOHです。


4.カタクチイワシ(2)

透明骨格標本・カタクチイワシ

生物班員の知り合いの方が、遠州灘沖で獲って下さったイワシ・豆アジのうちの1匹です。


軟骨染色液が濃かったせいか、肉の過染色がかなりひどくなってしまい、半ば諦めていました。
しかし、そのままKOH水溶液で1匹だけ長い間ほうっておいたところ、いい感じに透明化しました。
現時点でかなり上手く作製できたものの一つです。


5.ワカサギ

透明骨格標本・ワカサギ

KOHで透明化しました。
透明化の際、背中で筋肉がぱっくりと割れてしまうものもありました。


現在完成しているのは軟骨染色をしていないもので、過染色がかなり残ってしまっています。
グリセリン置換を終えた後も少しずつ色素が流出しているようで、月日を経ればもう少し観察しやすくなるかもしれません。


軟骨染色を行ったものは、長めにKOH水溶液とグリセリンの混合液に液浸し、過染色を抜いています。


完成しているものは以上ですが、本実験と平行して作業しているものに、ヤモリ、アカハライモリ、ニワトリ胚(本実験のものとは別)、ワカサギ等があります。
完全な失敗例として、アジ、カタクチイワシの一部、スズメがあります。


予算の関係で予備実験にトリプシンが使えず、かなり不安な部分がありますが、本実験は最善を尽くそうと考えております。


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