トップ > 魚の耳石 > 研究の具体的な概要

内容紹介


1.研究の紹介


 皆さん、唐突ですが「耳石」(じせき)とは何か知っていますか?
 「耳石」とは、魚の耳石器管というところに入っている、主に、炭酸カルシウムの結晶でできている骨(石)のことです。
耳石器官 は、魚の内耳にあり、三半器官とともに平衡感覚(聴覚やどのくらい体を傾けているかなどの感覚のこと。)をつかさどっています。

 耳石器官は「通嚢」、「小嚢」、「壺嚢」という袋からできています。
通嚢には耳石のうちの「礫石」というものが入っており、壺嚢には「星状石」が、小嚢には「扁平石」が入っています。
つまり、耳石は三種類(耳は左右に2つあるので、計6個です。)あり、それぞれが袋に入っているということです。しかし、世間一般には、耳石とは、これら三種類のうち最も大きい「扁平石」の事を指します。

 なぜ、この研究で耳石を取り上げたかというと、実は耳石には、興味深い秘密が多く隠されているからです。例えば、魚の種類ごとに形や厚さ、大きさが違うということ。(これについてはもう少し後で取り上げようと思います。)

そのほかにも、耳石の成分を計測すれば、淡水、海水にどのくらいいたのかが分かりますし、魚の年齢も図れます。(年齢については、なんと何日という単位で分かります。)最も、このような研究は精密な機械や、高い顕微鏡が必要なので、僕たちではとてもできません。しかし、形状の傾向を調べたり、どの種類の魚の耳石が大きい傾向にあるのかということぐらいなら僕たちにでも調べることができます。というわけで、僕はこの研究をしてみようと思いました。


2.研究の方法


@耳石をとにかく集める。
Aその形や大きさなどの傾向をまとめる。

これが主な研究の方向です。
なお、これだけだと、さすがに内容が薄すぎますので、魚の頭部の骨格標本作りも同時進行で行うことにします。



3.おまけ:マグロの耳石は小さい?


 第1章で、「魚の種類ごとに形や厚さ、大きさが違う」と述べました。それについて、「マグロとか、カジキなどの大きい魚ほど、耳石も大きいの では?」と思った人もいたと思いますが、実はそうではないんです。

 傾向から言うと、マグロやカジキなどの回遊魚の耳石は小さいです。一方、ヒラメなど、まったりしているような魚は耳石が大きい傾向にあるようです。ただ、この定義は例外も多くあります。二つの中間くらいのアジや、サワラ、タイの耳石は大きめです。非常に不適切な定義だと思ういますが、ご了承ください。

 耳石が大きいということで有名なのは、「イシモチ」という魚です。その名の由来は、大きい耳石にあります。皆さんもイシモチを食べたときに耳石を取り出してみてはどうでしょうか。簡単にできますよ。



お勧めページ・参考ページ


日本産業類耳石大図鑑
http://www.geocities.jp/fishotoliths/TOP2.html

耳石を取り出してみよう
http://www.fklab.fukui.fukui.jp/ss/jiseki/jisekinotorikata.html

↑ページ先頭へ
←トップへ戻る

inserted by FC2 system